item11
item11

早稲田大学バレーボール部 創部 昭和6年(1931年)

item11
item11
item11  部の紹介  高校生の皆さんへ>男子 >女子 item11
item11

item1h3a1c1b2a3a1b3b1a3a3a1a3 早稲田スポーツ バレーボール記者座談会 2015年度を語り尽くす!

早稲田大学の運動部を大きな力で支えるのが「早稲田スポーツ」です。1959年に創刊された学生スポーツ新聞のパイオニアです。今年度は、バレーボール担当は2年生の渡辺さんをリーダーに総勢26人、すべての公式戦と定期戦を観戦取材し、新聞本紙とWEBに記事を展開してきました。当ホームページでも記事へリンクを貼らせていただき、われわれは、その詳しい試合内容を知ることができています。今回はその記者4人に集まっていただき、早稲田大学バレーボール部の1年をふりかえる座談会を開きました。

 

中澤 佑輔さん(なかざわゆうすけ)・・・早稲田大学本庄高等学院出身、政治経済学部4年。昨年引退し今年は自分の視点で数多くの試合を観戦、うれしかったことは「おととしのリーグ戦優勝と大学日本一、感動と興奮を一緒に味わうことができた」

谷口 武さん(たにぐちたける)・・・千葉県市川高校出身、教育学部3年。「入部して野球だけの興味がいろいろなスポーツに広がった。好きになったバレーボールの感動を伝えていきたい」

渡辺 新平さん(わたなべしんぺい)・・・東京農大第一高校出身、スポーツ科学部2年。高校ではバレー部に在籍。「大学ではスポーツを伝える側になろうと思った。レベルの高いバレーを取材して新たな魅力を知ることができた。」

藤原 映乃さん(ふじわらあきの)・・・千葉県昭和学院秀英高校出身、文化構想学部1年。高校ではバレー部に在籍。「早稲田のバレー部はカッコいい!バレーの面白さを再認識することができた」

 

早稲田スポーツバレーボール部担当記者のみなさん、1年間取材活動おつかれさまでした。ありがとうございました。今日は、早稲田大学バレーボール部の1年を振り返って、取材記者の観点から話し合っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。(以下敬称略)

 

― まず最初に、今年1年間で最も印象に残るベストシーンをお聞きします。男子からお願いします。男子は春季リーグ2位、東日本大学選手権では優勝、秋季リーグ4位、全日本大学選手権は3位でした。今年度春秋リーグと全日本大学選手権で連覇した中央大とは三度戦いましたが、残念ながら一度も勝利をあげることはできませんでした。

(谷口)僕は、全日本大学選手権3位決定戦、第1セットを簡単に取られながら第2セットを大逆転で競り勝ち、フルセットで明治大を下した試合です。(早稲田3−2明治大 15-25 31-29 25-15 23-25 15-13)特にマッチポイントの最後、主将の福山選手が自ら決めて選手スタッフみんなが抱きあって喜んだあのシーンです。

(藤原)明治大とはリーグ戦でもフルセットを演じています。秋季リーグ戦で後半連敗して4位に終わったあとチームはよく話し合って反省点、改善点をあげていったと聞いています。4年生の選手は福山主将一人で、3年生以下のチーム全員が「最後(全日本大学選手権)は福山主将を胴上げしたい!」と誓ってひとつになっていったんです。全日本大学選手権では3年生の田中選手が負傷して本調子ではなく苦しい試合が続きました。その最後を福山主将のスパイクが締めくくったのは今年最高のシーンだと思います。

(渡辺)昨年度はフルセットの試合を勝ち切ることができず、明大とは対戦成績が悪かったという点でもこの勝利には大きな価値があったと思います。

 

― 二番目に注目したいのはどのシーンですか?

(谷口)二つ目もこの全日本大学選手権3位決定戦明治大戦なんですが、2セット目の大逆転です。1セット目を簡単にとられて、2セット目も20-24でセットポイント。しかも福山主将が後衛という危機的な状況でした。それからセッターの山口選手の果敢なトス回しと3年生センターの加藤選手がよく奮起してタイに持ち込み、なんと31-29で取り返しました。手に汗握るとはこのことでした。試合自体もフルセットで両チームよく拾って、ライバル校どうしの意地がぶつかり合う好ゲームだったと思います。

(渡辺)クールで普段はあまり感情を表に出さない福山主将も、2セット目以降は気迫を前面に出して大声でチームを引っ張っていました。その姿がとても印象に残っています。

(中澤)明治大には、昨年の全日本大学選手権では準々決勝で逆転負けしました。その悔しい思いもあって、この競り合いを勝ち取ったときは喜びでいっぱいでした。優勝はできませんでしたが、とにかく勝てて3位になってよかったと思います。来年の優勝を目指すには良いかたちで締めくくれたと思います。

 

― 3つ目は?

(谷口)春季リーグ戦の開幕戦が印象に残っています。昨年度は大学日本一になった翌年でいきなり3連敗してしまいましたそれでも開幕から順天堂、学芸大、慶応に3連勝できました(早稲田3−1順天堂 15-25 25-19 25-17 25-23、早稲田3−0東京学芸 28-26 25-13 25-18、早稲田3−0慶應義塾 25-18 25-14 25-16)。そのあと4戦目に国士舘に足をすくわれましたが、あの開幕の連勝は今年度の活躍を予感させる序章のような気がします。

(渡辺)あの試合では冬の練習の成果が出て、レセプションが安定していました。センターを上手く使えていましたし、喜入選手もエースとしてスパイクやサーブでチームを引っ張っていたと思います。

 

― ほかにもありますか?

(渡辺)記憶に新しいのか、これも全日本大学選手権なんですが、準決勝の龍谷大戦が印象に残っています。関西のチームで日頃は対戦することはありませんが、秋季リーグ戦優勝の強豪。サウスポーの主軸がいたり、セッターが少しトリッキーなプレーしたりしていたので早稲田は攻めあぐねていました。トスでうまくタイミングをはずしてくるのでブロックもなかなかついていけませんでした。関東ではあまり見ないリズムで攻めてこられて、苦しい試合だったのは確かです。

(谷口)東日本大学選手権の優勝もうれしかったのですが、決勝の相手東海大は故障者もいてフルメンバーではありませんでした。中央大や明治大とも戦っていないので、全日本大学選手権と比べてしまうと印象は少し下がります。

 

― 逆に、残念だったことは何ですか?

(渡辺)秋季リーグの後半で3連敗(東海大、順天堂、筑波大)したことです。最終戦の中央大戦を待たずに優勝の芽もなくなり、チームの雰囲気も良くなかったですね。

(谷口)いつもは明るい加賀選手ですが、試合後に取材にいっても落ち込んでいました。

(渡辺)とにかくミスが多かったと思います。とりわけサーブレシーブが良くなくて、センターからの攻撃につながりませんでした。守りでも些細なミスも度重なってしまいました。それでもそこから1か月余りでチームを立て直して、全日本大学選手権につなげることができたので良かったと思います。

 

― それでは女子のベスト3について話し合いましょう。女子は春季リーグ2部優勝で入れ替え戦でも国士舘をストレートで退けて宿願だった1部復帰を遂げました。東日本大学選手権は3回戦で敗退、秋季リーグは全敗で再び入れ替え戦へまたも国士舘を下してなんとか1部残留を決めました。全日本大学選手権は無念の1回戦敗退です。

(渡辺) 今の話にありましたが、1位は春季リーグの入れ替え戦です(早稲田3−0国士舘 25-21 25-23 25-21)。リーグ戦でライバル松蔭大を下して1位を確保できたのが大きかったと思います。それで1部最下位の国士舘と対戦できました。全員が「いつも通り、普段通りのバレーをやろう」と誓い、その通りの試合運びが出来ました。サーブが良かったと思います。ライトからも効果的に攻めて、どこからでも攻撃できる思った通りの試合ができました。

(谷口) 2位はその春季リーグの決勝リーグ最終戦、松蔭大をフルセットで破った試合です(早稲田3−2松蔭大 27-25 18-25 24-26 25-21 15-9)。松蔭大とは1部でも2部でも入れ替え戦でも数多く対戦してきました。そういう意味でいいライバルだと思います。先ほどありましたが、入れ替え戦でどのチームと戦うかは重要です。最下位の国士舘を対戦相手にできたのが大きかったと思います。唐木主将が教育実習期間で直前練習になかなか参加できず、苦しい状況でした。そのぶん3年生の平山選手らがよく頑張って、ネット幅いっぱいの攻撃を見せることができました。2年ぶり4シーズンぶりの1部復帰ですから、選手やスタッフの喜びは尋常ではなかったと思います。

(渡辺)印象に残るシーン3つ目は、公式戦ではないのですが、記念会堂のサヨナラゲームということで、早慶定期戦も印象に残りました(早稲田3−0慶應義塾 25-14 25-14 25-5)。いまは主に上井草の体育館で練習していますから、現役の選手にとっては、記念会堂はあまりなじみがないようです。その分OBOGは改築される記念会堂に思いが深く、この早慶定期戦には早慶両校の卒業生や関係者がたくさん詰めかけました。

(谷口)現役の選手は、「記念会堂は冬は寒くて夏は暑くて、自然光もあってちょっとやりにくいんですよね」と言っていました。試合は終始早稲田ペースですすみ、日ごろは試合に出場する機会のない選手も何人もコート上でプレーできたので、そういう意味でも、チームみなが思い出に残る試合になったんじゃないかな、と思います。

 

― 女子は、1部に上がってからは、なかなか勝利に恵まれませんでしたね。

(渡辺)最も残念な試合は、全日本大学選手権1回戦敗退の中国学園大戦です(早稲田2−3中国学園大学 21-25 25-19 23-25 25-23 14-16)。今年は名古屋市で開催されたんですが、試合前からどうも雰囲気は良くなかったような気がします。普段は練習中に笑顔が見られるのですが、緊張からか表情が硬かったように思います。また、声があまり出ず、そのまま試合に入ってしまいました。

(谷口)中国地区では秋季リーグ戦2位というチームで、創部2年目ながら実業団チームとの連携で力をつけてきたらしいです。試合前に早稲田の選手は、「相手の情報が何もない、相手は関東リーグの試合をネット動画で見ているので早稲田の情報を持っているんです」と言っていました。情報の偏りがあるとしても、がんばって勝ってほしかったです。

(渡辺)相手の両エースの力が優っていたような気がします。来年は頑張ってほしいです。

 

―記者のみなさんは、一年間を通じて、公式戦、定期戦、練習、インタビュー特集取材などを通じて、早稲田大学バレーボール部を見てきたわけですが、この男女チームの特長やチームカラーについて、どのように感じてみていますか?ほかの大学や部との違いはありますか?まず男子から聞かせてください。

(谷口)ひいき目に見ているわけではないのですが、松井監督の“人間教育”が浸透している、できていると感じます。松井監督も「最近はあいさつがきちんとできるようになった」と言います。私たち学生記者にも、会場であっても上井草でもあいさつをしてくれます。「あいさつはあたりまえのことだけれど大事なんだ、バレーだけではだめなんだ、人として立派じゃないとだめだ」というのが松井監督のモットーです。

(中澤)いい意味で、4年生から1年生まで上下関係がないと言えると思います。(上級生に遠慮したりすることもなく)それがコンビバレー成立につながっているような気がします。他の大学のバレー部や早稲田のほかの部にはない良いことだと思います。

(藤原)選手やスタッフが“クール”だと感じます。大げさな振る舞い、大げさなプレーを見せることがないのがかっこよい。チームの雰囲気は良いと思います。

(渡辺)貴重なムードメーカーも(2年生の加賀選手)誕生しましたし!

(中澤)学生の部員数が少ないこと。それを逆手に、人数が少ないからこそひとりひとり自分の役割を自ら知り、それを全うできるようにやっています。少人数をメリットにしてしまう強さです。

(渡辺)女子3人のアナリスト(阿部梓さん、加藤真理子さん、正木和さん)も大学トップだと思います。福山主将に試合後に取材すると、データという言葉がしばしば聞かれます。アナリストの存在は大きいです。

(谷口)喜入選手は「高校では選手の個々の力が大きかったけれど、早稲田ではデータを基に全員で勝利へ向かう、そのレベルは高いんだ」と言っています。

 

― 女子はどういうチームですか?

(中澤)2年前は、精神的にも競技的にも波が大きく、いい時は力を出し切って勝つけれど、良くないときは落差が大きかったんです。それも改善・解消されてきて、1部復帰を成し遂げた今年度は、試合ごとのぶれもずいぶん小さくなったと感じます。

(谷口)女子は男子以上に少人数です。とにかく選手スタッフが他の大学より少ない。だから、試合でも練習でも問題点が起きたときに客観的に改善点を指摘できる余裕ある人が不在になる心配があります。あと、チーム内での競争が少ないので、成長できる機会が限られるかもしれません。そうした問題も皆で話しあって解決していってほしいと思います。

 

― 厳しい指摘もいただきました。ありがとうございます。最後に、今年の早稲田大学バレーボール部を漢字一文字で表してほしいと思います。まず男子から。

(中澤)ただ一人の4年生選手福山主将と選手スタッフがよくつながっていたので、「絆」はどうですか?

(藤原)つながっていたこともあり、最後に3位で結ぶことができた、結果が出せた、ということで「結」を考えました。

(皆で)それはいい!「結」に決めよう。

―女子は?

(渡辺)1部に復帰して、秋は下位に甘んじて、動きがあったので「動」を考えました。選手はコートの外でもなかでもよく動いていましたし。

(藤原)私は「険」です。1部復帰の冒険も成し遂げた、でも1部は険しかった。喜びと苦しみと両方をあわせて「険」です。

(皆で)いいね!「険」に決定。早稲田大学バレーボール部のみなさん、1年間おつかれさまでした。そして、新チームでも1部定着、上位進出を願っています。われわれ早稲田スポーツも取材活動を通じて応援、バックアップしていきます!

 

(取材2016年1月18日 昭和57年卒業 田中浩一)

DSCF3214
DSCF3217

左から、藤原さん、渡辺さん、谷口さん、中澤さん

トップへ リンク 女子部 女子部 item6a2a 稲門バレーボール 男子部 女子部 男子部 item5 女子部