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早稲田大学バレーボール部 創部 昭和6年(1931年)

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item1h3a1c1b2a3a1b3b1a3a3a1a3 早稲田スポーツ バレーボール記者座談会 2016年度の活躍をふりかえります

早稲田大学の運動部を大きな力で支える新聞「早稲田スポーツ」。その記者の中でも、バレーボール担当の学生スタッフはとりわけ熱心で、バレーボール部の全試合を取材して記事を書き、選手やスタッフの価値ある一瞬を撮影して、学生をはじめ、OBOG、父母関係者、ファンの皆さんに発信しています。バレーボールを担当した4人に話を聞き、2016年度の早稲田大学バレーボール部の活躍をふりかえりたいと思います。 >>早稲田スポーツの記事へ   

(座談会は2016年12月26日都内で開催、記事の内容は稲門バレーボール倶楽部田中浩一が再構成しました)

早稲田大学男子バレーボール部2016年度主な戦績

春季リーグ戦6位、東日本大学選手権準優勝、秋季リーグ戦3位、全日本大学選手権3位

早稲田大学女子バレーボール部2016年度主な戦績

春季リーグ戦9位入替戦1部残留、東日本大学選手権ベスト8、秋季リーグ戦10位入替戦2部降格、全日本大学選手権ベスト16

 

早稲田スポーツ記者の皆さん

◆渡辺 新平(わたなべしんぺい)・・・東京農大第一高校出身、スポーツ科学部3年。高校ではバレー部に在籍。「選手やそのご家族、スタッフ、ファンのみなさまの思いを感じながら取材できて幸せでした。今年度で僕は引退ですが、今後も早稲田スポーツ新聞会をよろしくお願いいたします。今までありがとうございました。」

◆藤原 映乃(ふじわらあきの)・・・千葉県昭和学院秀英高校出身、文化構想学部2年。高校ではバレー部に在籍。「この一年を通してさらに早稲田バレーが大好きになりました。その魅力を存分に伝えることができるようまた頑張ります!」

◆杉山 睦美(すぎやまむつみ)・・・神奈川県立平塚江南高校出身、文化構想学部1年。「早稲田のバレーを見てバレーという競技の魅力に気づきました。試合の様子が多くの人に伝わるよう、記事・写真共に頑張りたいです。」

◆鎌田 理沙(かまたりさ)・・・東京都立西高校出身、文化構想学部2年。「早稲田のバレーに関わる全ての人を尊敬しています。私たちの記事を通して、その方々の素晴らしさをさらに伝えていきたいです。」

 

一年のあいだ、取材と新聞発行おつかれさまでした。ありがとうございました。

――今年度のベストシーンまたはベストの試合をあげてください。まず男子からお願いします。

(藤原)

全日本大学選手権の日体大との3位決定戦です。ことし公式戦最後の試合で、このチームの一番良いかたちを出し切れた試合でした。4年生が中心になってチームを引っ張っていて、学年やポジションごとに任せられている役割を全員が果たせていました。余裕のある試合展開だったため、リザーブの4年生の活躍も見られたことも良かったです。ベストシーンは田中選手(4年)のマッチポイント。(試合の決定率は68%だった)自身の小学校時代からの“バレー人生14年間”の思いのこもったスパイクは圧巻でした。

(杉山)

私も同じシーンを考えました。今年、春季リーグ戦は開幕戦黒星のスタートでしたが、今年最後の試合では、4年生がチームの柱としての役割を果たし、そこに下級生のがんばりも加わって、早稲田が目指してきた全員バレーの一つの完成形を見られた気がしました。最後のトスを決め切った田中選手(4年)のスパイクは素晴らしかったです。

(渡辺)

この日体大戦は、4年生の活躍が目立った試合でした。途中出場した真鍋選手(4年)や後藤選手(4年)がベンチに戻る時に松井監督と笑顔でタッチしていたり、試合後に関選手(4年主務)が満足そうにチームメートと話していたりしたのを見て、4年生の努力が報われて良かったと思いました。最後は田中選手(4年)が打つと相手選手も分かっている中で、山口選手(4年)が強気にトスを上げて田中選手が決め切ったのは見事でした。昨年、主将で唯一の4年生だった福山選手がクイックを決めて勝った前回大会の3位決定戦での明治戦を彷彿とさせました。

(鎌田)

私は主に女子部を取材してきました。女子部のベストシーンは秋季リーグ戦の東海大戦です。おのおのが自分の仕事を全うしていて、やってやるという気概をリーグ戦の初戦から感じました。

 

――今でも忘れもしない、記憶に残ったシーンはなんですか。

(渡辺)

男子から話しますと、秋季リーグ戦、8勝2敗で迎えた最終戦の中大戦の第1セットで飛び出た山﨑選手(3年)の2連続ブロックです。(優勝の芽はなくなっていましたが)これまで苦しめられてきた相手エースの石川選手(中大3年)を止めて、このセットを取っただけでなくチームに勢いをもたらしました。普段はあまり感情を表に出さない山﨑選手ですが、この時は力強くハイタッチをしていたのでそれも印象に残っています。優勝がなくなっていてモチベーションを維持するのは難しかったと思いますが、全員が強気にプレーしていました。

(藤原)

私はいくつかあるのですが、東日本大学選手権の筑波大との準々決勝です。春季リーグ戦からとおして取材していると、「正直負けてしまうかもしれないな」とも思いましたが、試合の中での修正力や勝負強さを感じて衝撃を受けた試合でした。

そして、全日本大学選手権。近大との準々決勝もそうです。「負けるかもしれない」と思ってしまった試合でした。5セット目に入る前にストレッチをし終えた田中選手(4年)を見て、トレーナーのスタッフが「あいつは気持ちで行ける」って言っていたのを聞きました。ですから、実際に逆転勝利を決めたのを見た時は感動しました。

さらに全日本大学選手権の3位決定戦で勝った時に、堀江選手(1年)と後藤選手(4年)が抱き合っているシーンも印象に残っています。(新入生にリベロの)レギュラーを奪われるかたちになった後藤選手(4年)ですが、この一年間は常に堀江選手を励まし元気づけていました。最後に二人の絆が見られて良かったです。

全日本大学選手権では4年生がおおいに活躍しました。コート上でもコート以外でもしっかりと役割を果たしていました。現体制での最後の大会で、4年生から醸し出される雰囲気が圧倒していました。

(杉山)

アップゾーンで控える喜入選手(3年)です。ケガで秋季リーグ前半は試合に出られませんでしたが、いつもアップゾーンの先頭に立って大きな声を出し、ポイントが入ると自分が決めたかのように喜びチームを盛り上げていました。それぞれが今できることをやるという、早稲田のチーム力が表れている場面だったと思います。

もう一つ、全日本大学選手権での3位決定戦の真鍋選手(4年)のサービスエースです。学生生活の最後の最後でサービスエースを決める勝負強さは「素晴らしい」 の一言。選手が口にする“4年生の力”とはこういうことかと強く感じました。

(鎌田)

女子の試合をふりかえりますと、森選手(2年)が秋季関東大学リーグ戦の日女体大戦で見せたスパイクです。スパイカー不足の中で、エースとしての自覚が生まれてきたと思います。トスが集まり、苦しい状況でしたが次々とスパイクを決めていました。

(渡辺)

僕も秋季リーグ戦の森選手(2年)と富澤選手(1年)の活躍が印象に残っています。及川選手(4年)と平山選手(4年)がケガでプレーできず、リベロの中川選手(3年)がサイドに回らざるを得ない状況で、両選手が素晴らしいプレーをしていました。森選手(2年)はプッシュを織り交ぜながら得点を挙げていましたし、富澤選手(1年)は思い切りのいいプレーを見せてくれました。負担が大きかったと思いますが、よくチームを引っ張っていたと思います。

 

――一方で、残念な試合もあったと思います。

(藤原)

男子は、やはり全日本大学選手権準決勝の中大戦です。「中大に勝って終わりたい」というのがチームとしての最終目標だったと思いますが、中大側のファンが大勢いるアウェーな雰囲気の中で本来の力を出すことができませんでした。第1セットをいいかたちで取って先行できただけに、見ていて悔しかった試合です。ブロックとレシーブの関係なども秋季リーグ戦での中大戦ではもっと機能していたのですから。

(渡辺)

僕も同じくインカレの中大戦ですね。石川選手(中大3年)に決められてしまうのはある程度仕方ない部分がありましたが、もう少し大竹選手(中大3年)のスパイクを止められればまた違う展開になったと思います。リーグ戦ではうまく対応できていただけにその点は悔やまれます。

(杉山)

天皇皇后杯予選の中大戦です。順当に勝ち上がれば(1ヶ月余り後の)全日本大学選手権で中大と対戦するため、その前哨戦ということで重要な試合だったと思います。しかし、下級生がスタメンだった中大に対して思うような試合をさせてもらえず、一方的な展開となってしまっていました。気持ちの面でうまく試合に入れていない印象を受けました。あそこでもう少し中大に嫌なイメージを与えたかったです。そういう点では残念な試合だったと思います。

(鎌田)

女子部は秋季リーグ戦の日体大戦です。1、2セットは先取し、早大の勝ちパターンになったと思いましたが、その後は相手のブロックを振り切ることができませんでした。勝てた試合だったと思うので悔しさが残ります。

(渡辺)

僕は秋季リーグ戦の日女体大戦です。秋はベストメンバーで試合に臨めなかったとはいえ、守備に課題が見えました。攻撃力が落ちるのはわかっていたので、粘り強く守備をしたいところでしたがブロッカーとレシーバーがうまく意思疎通できていない印象を受けました。この試合に負けて入れ替え戦に回ることが決まってしまい、残念でした。

 

――ことしのチームはどういう印象のチームでしたか。

(藤原)

男子は、粘り強く総合力の高いチームだったと思います。昨年度から抜けたのが福山選手(昨年度主将)一人だけでメンバーに大きな変化はありませんでしたが、チームの雰囲気や一人一人が担う役割は変わったと思いました。最初は山口選手(4年)が主将としてチームを一人で引っ張っていましたが、最後は4年生を中心によくまとまって総合力のあるチームになりました。序盤でつまずいてしまい4年生がなかなか納得のいくような活躍ができない時期もありましたが、その中で下級生が4年生に頼ることなく戦うようになっていったと思います。試合後に4年生だけで(試合を反省して)話しを交わしている姿も見られ、4年生は常に最高学年としての自覚を強く持っているのだと感じました。最後の全日本大学選手権では気持ちだけでなく、プレーでもチームを引っ張っていました。それにこの一年で高まった下級生たちの力も加わり、最高のパフォーマンスが見られたと思います。

(杉山)

学年を問わずお互いが気心の知れたいい意味で“仲が良いチーム”だと思います。試合前なども同じ学年だけで固まっているわけでもなく、縦の良い関係を築けているチームだと思います。それが試合の中でのチームワークとして表れ、個々の力だけではなくチームとして戦うプレースタイルを可能にしているのではないかと考えました。

(渡辺)

プレーでは、非常に守備の安定しているチームだと思います。レセプションはもちろんですが、ブロックとレシーブの関係が良いです。山口選手(4年主将)や田中選手(4年)が、レシーバーのポジショニングとブロックで“閉めるコース”について細かく指示を出しているのをよく見ました。ワンタッチを取って切り返す場面が多かったと思います。チームの雰囲気に関しては、とても明るいという印象があります。主将の山口選手(4年)は気迫を全面に押し出しますし、エースの喜入選手(3年)やリベロの堀江選手(1年)は大きな声でチームを盛り上げていました。ベンチも加賀選手(3年)や小林選手(2年)を中心にうまくムードをつくっていたと思います。

鎌田

女子部は、個性豊かな4年生を下級生がしっかり支えてきたイメージがあります。

渡辺

主将の平山選手(4年)はもちろんのことですが、リザーブの宇野選手(4年)や藤田選手(4年)がベンチから元気よく応援していて、昨年よりも明るい印象があります。下級生も大きな声を出して先輩によくついていっていたと思います。

 

―― それでは恒例ですが、一年を漢字で表してください。

(藤原)

男子は、「起」です。出だしでつまずいて、東日本大学選手権では決勝まで行きましたが勝てませんでした。秋季リーグ戦も前半戦を全勝で折り返しましたが、最後は中大と東海、日体に負けて3位になり、天皇杯全日本選手権のファイナルにも出られず本当に苦しいシーズンだったと思います。でも、何度転んでも折れずに負けた理由と向き合ってきたからこそ、最後笑顔で終われたのだと思います。七転び八起きの「起」です。

(杉山)

男子ですが、私は「成」です。春季リーグ戦から一人一人が成長し、チームとしても成長した一年だったと思います。また最後の試合はこの一年の成果が表れ、チームとしての完成形を見られたため「成」にしました。

(渡辺)

僕はぶれない、真っすぐという意味で「直」です。今シーズンの初めは思うような結果を残せませんでしたが、それでも4年生が中心となってチームを引っ張り、堅い守備から攻撃を組み立てるという軸はぶれなかったと思います。それが素晴らしい内容での全日本大学選手権3位に結びついたと思うので「直」にしました。

(鎌田)

女子部については「積」です。何連敗したとしても諦めずに、ひとつひとつのプレーを積み重ねていった経験は、決してこれからも無駄にはならないと思います。

(渡辺)

「積」ですね。今年の4年生が抜けてしまうとサイドアタッカーとミドルブロッカーが空いてしまいます。来年も厚い選手層は見込めないので、チーム全体でこうした穴を埋めなければいけません。そのためにもことしの経験を生かしてほしいです。

 

――早稲田大学バレーボール部、来年度男子は大学日本一が目標、女子はまず1部リーグ復帰をめざします。それでは、来年最も期待したい選手はだれでしょうか

(渡辺)

僕は、チームの柱になるべき喜入選手(3年)です。1年生の時から主力として活躍して実績を残してきましたし、明るい性格で統率力のある選手です。後輩をよく食事に連れて行っているらしく、細かな気配りもできる人物だと思います。チームをうまくまとめながら、エースとしても結果を残してほしいです。また、高校時代は大阪府・大塚高のエースとして驚異的なジャンプ力を武器に活躍していたのをテレビで見ていたので、“いちファン”としても学生ラストイヤーの活躍を楽しみにしています。小柄ながら高いジャンプ力でスパイクを決める喜入選手(3年)は、多くの“バレーボーラーの憧れ”だと思うので頑張ってほしいです。

(藤原)

私は小林選手(2年)です。最近四年間は、山口選手(4年)が1年生からセッターとしてずっとトスを上げてきました(山口選手は1年生の時に秋季リーグ戦と全日本大学選手権の優勝をレギュラーセッターとして経験した)。 来年度の主力になるスパイカー陣たちは山口選手(4年)のトスで合わせてきたと思うので、小林選手(2年)にはいろんな意味でプレッシャーがあると思います。セッターはやはりゲームをつくるポジションなので、小林選手(2年)がどんなトスワークで早稲田のバレーをつくっていくのか楽しみです。ジャンプ力があるのでツーアタックやブロックにも期待したいです。

(杉山)

喜入選手(3年)はもちろんですが、山﨑選手(3年)にも注目したいです。いつもはクールな山﨑選手(3年)ですが、最上級生になってどうチームを引っ張るのか。“殻を破り、感情を表に出して”プレーする姿が見られることを期待したいです。また、早稲田は小柄な選手が多い分サーブで相手を崩すことが重要なので、ブレイクの可能性の高い山﨑選手のサーブがカギになると思います。

(鎌田)

女子部は中川選手(3年)に期待したいです。“自分の芯”をしっかり持っている選手です。来年はついに最上級生になります。中川選手(3年)の代でチームがどう結束していくかを見てみたいです。また「プレーに波があるのが課題だ」と何度も自身で口にしていたので、最後の年にそうした弱気の殻をぜひとも破ってほしいです。

(渡辺)

女子部では浅野選手(3年)です。昨年から少しずつ出場機会が増え、来年はおそらくレフトのポジションで出場すると思います。(僕があまり言える立場ではありませんが、)レセプションの一歩目がもう少し早くなれば守備での貢献度も高くなると思います。サーブと思い切りのいいスパイクを武器に、満足のいくラストイヤーを過ごしてほしいです。

 

1年間をつぶさに取材された皆さんの目に裏打ちされた貴重なご意見、ありがとうございました。そして、来年度も早稲田を取材して、応援していただきたいと思います。

1年間、ありがとうございました。

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