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早稲田大学バレーボール部 創部 昭和6年(1931年)

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item11  部の紹介  高校生の皆さんへ>男子 >女子 item11
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item1h3a1c1b2a3a1b3b1a3a3a1a3 早稲田スポーツ新聞会 バレーボール記者座談会 2017年度をふりかえって

 早稲田大学の運動各部を大きな力で支える新聞「早稲田スポーツ」。その記者の中でも、バレーボール担当の学生スタッフはとりわけ熱心で、バレーボール部の全試合を取材して、内外の学生をはじめ、OBOG、父母関係者、ファンの皆さんに発信しています。今年は、男子が秋季リーグ戦と全日本大学選手権で優勝しましたが、その大きなサポートを果たしてくれたのが、早稲田スポーツの記者の皆さんです。同じ学生どうしの暖かくかつ厳しい視点で、一年間選手を鼓舞してきました。バレーボール部を担当した3人に話を聞き、 2017年度の早稲田大学バレーボール部の活躍をふりかえりたいと思います。 >>早稲田スポーツの記事へ 

◆早稲田大学男子バレーボール部2017年度主な戦績

春季リーグ戦3位、東日本大学選手権3位、秋季リーグ戦全勝優勝、全日本大学選手権優勝(4年ぶり5度目)

◆早稲田大学女子バレーボール部2017年度主な戦績

春季リーグ戦2部2位•入替戦1部昇格、東日本大学選手権初戦敗退、秋季リーグ戦12位入替戦1部残留、全日本大学選手権初戦敗退

 

早稲田スポーツ記者の皆さん

◆藤原映乃さん:千葉県昭和学院秀英高等学校出身、文化構想学部3年。高校ではバレー部に在籍。「はじめて早稲田のバレーを見たとき『熱さ、興奮、かっこよさを伝えたい』と感じました。そんな記事を届けることができていたでしょうか。私は今年度で引退ですが、今後とも早稲田スポーツ新聞会をよろしくお願いいたします。選手のみなさんはじめ早稲田のバレーに関わる全ての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。」

◆杉山睦美さん:神奈川県立平塚江南高等学校出身、文化構想学部2年。「1年間バレー班で男子部のチーフを務めさせていただきました。春から秋、全カレにかけての部の躍進と共に、早スポの記事や写真においての成長を感じていただけていれば幸いです。」

◆坂巻晃乃介さん:東京都早稲田大学高等学院出身、創造理工学部2年。早稲田スポーツ新聞会第59期(2108年度)編集長。「この1年間早大バレー部を追わせて頂きましたが、本当に感動の連続でした。この感動を損なうことなく、記事と写真の力でより多くの人に届けられるように今後も精進していきたいと思います。」

 

最初に男子からお願いします

―今年度のベストシーンまたはベストの試合をあげてください。

(杉山)私は全日本インカレ(全日本大学選手権)の決勝の筑波大戦をげたいです。サーブで攻めて相手を崩し、ブロックとレシーブの関係で攻撃を切り返す。安定したサーブレシーブからセンターも織り交ぜ、サイドアウトを取る。今季早大が目指してきたバレーが凝縮された、集大成にふさわしいベストゲームだったと思います。2,3回戦とは完全に別のチームを見ているようでした。

(藤原)私も全日本インカレの決勝の筑波大戦をげたいと思います。秋季リーグ戦も全勝優勝で締めくくり、結果を見れば華々しいものでした。しかし、選手のみなさんの表情はあまり晴れやかなものではありませんでした。違和感がぬぐえていない状況での天皇杯予選、早関定期戦対関西学院そして続く全日本インカレの2,3回戦はとても苦しかったと思います。それを乗り越えて相手どうこうではなく目の前の試合に集中し、早稲田のバレーをでき、楽しめた最高の試合だったのじゃないかと思います。

(杉山)セッターの小林選手は、3回戦の大商大戦が終わって「5セットやって動きすぎた、とにかく疲れた」としゃがみこんでいました。喜入主将が、小林選手の頭をポンポン叩きながら、「よくやった、よくやった」と喜びと感謝をぶつけていました。でも、いつもはていねいで優しいな喜入主将も、イライラやあせりもあったのでしょうか、インタビュー取材では少しそっけなくて受け答えも短め、精神的にもピークだったのかもしれません。

(藤原)そうでした、フルセットをやった2回戦と3回戦では、試合後のインタビューでは皆あまりしゃべってくれなくて、珍しく口々に「疲れた」と伏し目がちでした。昨年と一昨年(いずれも3位)では、準々決勝で手こずって準決勝で中大に敗れるというパターンでしたが、今年は違ってヤマ場が前へずれて、2回戦と3回戦でフルセットで逆転勝ち、流れが違いました。アナリストの正本さんは、大商大戦のあとの興奮のさなかで、「次の準々決勝の関学戦はこのままでは厳しい戦いになる」と見極めて、戦略の立て直しを図った、と言います。加賀選手が言っていたように、「勝たなければならない、勝ちたい」と終始受け身になっていたことを反省していました。

―今でも忘れもしない、記憶に残ったシーンはなんですか。

(杉山)やはり全日本インカレ優勝が決まった瞬間だと思います。全員がコートに駆け寄っていくシーンはとても記憶に残っています。

(藤原)私は優勝が決まったときにスタッフのみなさんと4年生のみなさんを胴上げしていたところです。秋季リーグ戦も全勝優勝という結果で胴上げしても十分な結果だったと思います。でも、そこで妥協せずに最後まで「全日本インカレ優勝」という目標を目指し、それを達成したときの胴上げとみなさんの心からのうれしそうな笑顔は忘れられません。あとは、2,3回戦のフルセットの試合です。特に大阪商業大との2セット取られたところから3セットを取り返し逆転勝利したあの試合は「ワセダの意地を見ることができたな」と思いました。

(杉山)大商大戦では、ポイントを取っても常に受け身でした。疲れもたまっていたのでしょう。決勝では、一転して良い意味でコートの選手もベンチも応援席も皆が楽しくできていた、と感じました。

―一方で、悔いの残る試合もあったと思います。

(杉山)10月の天皇杯予選の日体大戦です。この敗戦により4年生の引退を(インカレ後に)伸ばすことができなかったこともそうですが、全体的に早大のバレーができないままに負けてしまったことが残念でした。しかし、良くも悪くもその時の課題を認識するきっかけとなった試合という意味では無駄な負けではなかったと思います。全日本インカレで迎えてしまった「受け身」へのスタートだったかもしれません。3セットマッチ、セットを先取されたあとの2セット目も20点をすぎてラストで逆転されてしまいました。試合後はとにかくいや~な雰囲気で、4年生だけのミーティングが長時間続いて、まったく近寄りがたい雰囲気でした。

(藤原)春の筑波大戦の逆転負けや学芸大戦の負け、秋季リーグ戦で力を出し切れないながら辛勝した試合、天皇杯での日体大にリベンジされてしまった試合はどれも残念な試合だと全日本インカレ前は思っていました。でも、フルセットを戦い抜く力、ベストコンディションでなくとも勝ち切る力、そしてそれができなければ負けてしまうということに気づけたという点で終わってみれば全部日本一につながる負けだったと思います。

―ことしのチームはどういう印象のチームでしたか。

(藤原)秋以降4年生がよくチームをまとめてひっぱってきたと思います。とくに秋季リーグと全日本インカレで攻撃の要エースとして活躍した加賀選手は、大きく成長したと思います。2年生のころはまだコートに出ることもほとんどなく、サイドの控えでしたが、練習試合でもなかなかスパイクが決まりませんでした。同学年の喜入現主将もサイドでした。監督によく喜入と加賀は“ハッピーセット”と言われてたと聞きました。マックのハンバーガーとポテトのセット、「二人はセットで活躍できる!」ということなのか、最上級生になって、チームを引っ張る主将と攻撃を引っ張るエースとして、セットで優勝に大きく貢献できました。

(杉山)加賀選手についてはこんなこともありました。GWの大阪での黒鷲旗の大会で、相当詳しいバレーファンの観客が、「あの早稲田の4番の選手、誰かなあ?」とパンフレットをめくり、「身長は高くないのによく打ってるし、一生懸命やなあ!」と熱い視線を送っていました。これまでは目立っていなくても、昨年から大きく成長し、優勝への原動力!“大きなエース”になったと思います。

―秋季リーグと全日本インカレで、実を結びました。

(杉山)チームとして強かったという印象です。決勝もスタメンのスパイカーの打数に差はなかったですし、ブロックがはまっていたのもアナリストによる信頼できるデータがあったからだと思います。個々の力ではなく、チームとしてまとまっていたという印象です。そのまとまりも、全日本インカレの前半ではなかなか見せられませんでしたが、準々決勝からは一転してチーム全員が目標をきちんと見据えてひとつになることができたのだと思います。

(藤原)4年生を中心に結束力の高いチームだったと思います。主将の喜入選手や副将の山﨑選手はラストイヤーにもちろんコートに立ちたかったと思うし、その悔しさは図り知れません。しかし、ベンチでは誰よりも声を出してチームを鼓舞し、コートに立てばプレーで声でコートに安心感と安定感をもたらしていました。コートキャプテンの加賀選手は常にプレー面もメンタル面も先頭に立ってチームを率いました。堀江選手が「4年生のためにじゃなく4年生と一緒に日本一を取りたい」という言葉の通りそれぞれが思いやりを持って結束力がありました。バレーは一人じゃできないスポーツだなと改めて教えてくれるチームでした。

 

それでは続いて女子についてお願いします

―今年度のベストシーンまたはベストの試合をあげてください。

(坂巻)春季2部リーグの最終戦の国士舘大戦です。序盤から流れをつかんで、何度もディグを上げながら負けじとスパイクを打ち続けて点を重ねていったあの試合は、まさにワセダバレーが体現できていたなと思います。セッターで主将の芹沢選手は、「試合中に気がついたら肩がはずれていた」とアクシデントもありましたが、それをはねのけて気力で戦っていました。直前の試合でライバル日大が敗れて、一度は消えかかった1部昇格の可能性が復活しました。国士舘に勝てば昇格、浅野選手や中川選手らの顔つきが変わり、希望をつなごうとする顔に変身しました。芹沢首相は、「とにかく森選手信じて攻めよう!森選手に打たせよう!」とボールを集め、森選手がその熱い期待にこたえました。

―今でも忘れもしない、記憶に残ったシーンはなんですか。

(坂巻)全敗で迎えた秋リーグ入れ替え戦の大東大戦です。なんとしても来年も1部の舞台を残そうとするチーム全員の執念が逆転勝利に繋がった時は、見ていて感動しました。試合前に4年生がミーティングして、「ここで負けたら逆戻り、1部で戦うことに意味がある、それを後輩たちに残そう!」と誓って入れ替え戦に臨んだそうです。

―一方で、残念な試合もあったと思います。

(坂巻)その全敗した秋リーグの国士舘大戦です。春はあれほどいい試合を繰り広げたのに、秋は手も足も出ずに負けてしまったのは悔しかったです。「あれよあれよ」という間にポイントを奪われて、まったく歯がたちませんでした。国士舘は、春にともに1部に昇格した盟友ですが、国士舘はその後大きく力をつけて秋リーグに臨み上位に食い込みました。早稲田の女子にはない「1部の風格」すら漂わせていました。早稲田には自信がみえませんでした。来年上位進出をめざす早稲田はぜひ学んでほしいと思います。

―ことしのチームはどういう印象のチームでしたか。

(坂巻)女子部はとても前向きなチームだったという印象が強いです。秋は勝てない時期が長かったですが、それでも4年生を筆頭に笑顔を絶やさず戦い抜く姿が、チームの特色の1つだったなと思います。「勝も負けるも4年生!」そう決意して、4年生がチーム全体をまとめたときは強かった。節目でそれが魅せられたのは良かったと思います。

― それでは恒例ですが、一年を漢字で表してください。

(杉山)男子ですが、「結」を考えました。今年一年やってきた努力が結果として結実した年だったと思います。

(藤原)私は「開」です。ずっと目標としていた「日本一」を達成し、ここからという意味を込めて「開」という言葉にしたいと思います。メンバーが下級生中心というだけで来年も強いと安易には言えませんが、確かにこれからの早稲田バレー部の土台となる一年だったと思います。来年も「優勝への門を開けるように」常勝早稲田でがんばってほしいと思います。

(坂巻)女子担当の私は「粘」です。レシーブなどのプレー面もそうですが、追い込まれて崖っぷちに立たされても挽回できる粘り強さが、秋の1部残留などにも繋がったのかなと思うからです。選手層ではリベロの層が厚くて競争になります。まず守って攻めへつなげる!勝つことをあきらめずに頑張ってほしいと思います。

――早稲田大学バレーボール部、来年度男子は全日本インカレ連破! 女子は上位進出を狙って欲しいです。来年最も期待したい選手はだれでしょうか、まず男子は?

(杉山)リベロの堀江選手に期待したいです。今回の全日本インカレでも2,3回戦の追い込まれた状況で誰よりも声を出してチームを盛り上げていました。守備の要としてもしっかりとした技術があり、声でチームを盛り上げることもできるので、早大が結果を残す上で堀江選手の活躍は欠かせないと思います。来年は、今年以上にマークが厳しくなりそうです。狙い撃ちで強気のサーブが攻めてきますが、受け身にならずに攻めのレシーブで攻撃へつなげてほしいです。

(藤原)私は4年生になる藤中選手と小林選手です。藤中選手は1年生からチームの攻守の要として活躍していて、この全日本インカレでは上級生としての責任感のようなものも感じるプレーを見せてくれました。小林選手は絶対的司令塔の山口選手(昨年の主将でセッター)を引き継ぎプレッシャーもあったと思いますが期待以上の活躍で早稲田のバレーを支えました。ふたりとも笑顔でチームを和ませながら、とても試合や周りぜんたいを見ている選手なのでそんなお二人を中心に来年の4年生がどんなチームをつくっていくのか楽しみです。

(坂巻)女子では、最も期待したい選手は井上選手です。リベロで培ったレシーブ力はもちろんですが、アタッカーが減ってしまう来年こそ、最近打つ機会が増えてきたスパイクにも期待したいと思います。森選手と富沢選手にも、一回り大きくなって、自信をもって攻撃できるように成長してほしいです。女子は選手の人数が少なく厳しい戦いはこれからも続きます。全員が戦力になれるようにまとまりをもって戦っていって欲しいです。

 

早稲田スポーツ新聞会の皆さん、ありがとうございました。今年は、男子は学生日本一になって有終の美を飾ました。女子も苦難の末に一部へ昇格して最後は踏みとどまることができました。来年度、「覇者!早稲田、理想の王者」になるために、早稲田スポーツ新聞会の皆さんの取材に期待します。今年1年、取材ありがとうございました。

(この座談会は2017年12月22日に都内で開催、記事の内容は稲門バレーボール倶楽部田中浩一が再構成しました)

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座談会の風景

左から、藤原記者、杉山記者、坂巻記者

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