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早稲田大学バレーボール部 創部 昭和6年(1931年)

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item1h3a1c1b2a3a1b3b1a3a3a1a1a えんじの人々(26)「勝つための行動は人をつくる」

男子部監督 松井泰二さん(平成3年 1991年 人間科学部卒業)

2015年8月掲載

Q 東日本大学選手権(6月盛岡市開催)優勝おめでとうございます。春季リーグ戦は2位でした。今シーズン好調の理由は何でしょうか?

A 皆様のご声援、ありがとうございました。また、日ごろのご支援にたいへん感謝しております。4年生は二人しかいませんが、その福山主将とアナリストの阿部さんが、勝負に対して毅然とした態度で向き合い、下級生の仲間たちをしっかり正しい方向に率いています。そして、主力の3年生たちも真摯にバレーボールと取り組み、理想とする学生主体、自主性を持ったチームが出来上がりつつあります。競技をおこなううえで学生の自主性とは何だろうか?それは自分で考え,正しい判断をして行動することなのだと思います。「先生や監督に言われたからやっている、こうしろと言われたからこうしている」、ではなくて、なぜそうした行動をするべきなのか、自分自身で考えることが大切なのです。4年前にコーチに就任してから、ほぼ毎日練習に出て少しの変化も見逃さないようにしています。指導者として、バレーボールの基礎、基本はしっかりとていねいに教えています。それをもとに、学生はプレーをする最後の段階で自分で決断しプレーを選択する、ということが重要なのです。プレーを実行するためのすべての準備を練習において身につけることが必要です。

 

Q 選手たちはそれを理解していますか?

A 理解できるようになりましたし、今も成長を続けていると思います。練習の方針や試合にのぞむ準備対策などについての考え方はその都度教えています。その後、福山主将、アナリストの阿部さん、3年生でセッターの山口副将が話し合って決めていますが、攻撃の要である3年生の加藤君が自ら申し出てそのミーティングに参加するようになり、4人で決めて、練習内容を確認します。加藤君が申し出た事は、U23にも選抜されて自覚も生まれてきたことと,勝ちたい思いが強くなってきたあらわれなのだと思います。

 

Q チームのモットーは何ですか?

A 平均身長が低いチームですので、攻撃の速さと正確なプレーが身上です。他のチームの高くて強力な攻撃を防ぐために、選手やスタッフはそれぞれ自分の役割は何なのかしっかりと考えて、速くて正確なバレーを実践し目指して、結果を出していきたい。速くて正確なバレーを実践して組み立てるために、今年は例年以上に基礎基本の反復練習をおこないレシーブ力強化に練習時間を費やしてきました。

 

Q 秋季リーグ戦が1か月後に始まります。春季は全日本チームでも主力である石川選手を擁する中大に敗れました。秋季はどのように戦いますか?

A 中大は、各個人の競技力が優れています。対するわれわれは、個人で戦うのではなく、個人の力を結集して一つのチームとしてまとまって形作ってのぞみたい。われわれの3人のアナリスト(阿部さん、加藤さん、正本さん)が、中大はじめ各チームとわれわれ自身のデータを集めて細かく分析しています。試合に入る前に必要な準備をすでに済ませておく、ということです。中大には、しつこく粘り強く、また大胆に立ち向かっていきたいものです。

 

Q 松井さんは、2020年の東京五輪へ向けた強化指定選手「チームコア」のコーチで、U23アジア選手権(5月ミャンマー開催)とユニバーシアード大会(7月韓国開催)でもコーチとして、世界の若手選手の活躍をみてきました。

A 日本は東京五輪で男子はメダル、女子は金メダルを目標に、若手選手の強化をしています。世界男子の強豪は高さとパワーが格段に違います。特に男子は、こうした世界に対抗するために、2メートルオーバーの高身長選手と、速さとうまさを兼ね備えた選手を混合してチームを構成すべく、強化をスタートさせました。近年のアジアのバレー勢力地図は大きく塗り替えられており、中東諸国は陸上やサッカー同様に、オイルマネーを背景にアフリカの有力選手を帰化させて、競技力を高めています。国威発揚につなげようという目論見です。まず、来年のブラジル五輪の切符を得るために、欧米に続くそうした新しい戦力と戦わねばなりません。強化策もこれまでと根本的に変えて向き合わねばなりません。もちろん早稲田からも一人でも多く、東京五輪に出場を果たしてほしいと思います。

 

Q 最後に、早稲田が目指すバレーボール、スポーツとは何でしょうか?

A バレーボールを通して人間づくりをする、ということです。上級生と下級生の関係は一昔前の上下関係ではなく、細かい部分まで上級生が下級生に教えていく、伝えていく、そうした教育のシステムだと思います。だからこそ、単なる上意下達ではなく、自分自身で考えて行動することが大事なのです。早稲田では、ものごとを深く考えたり、掘り下げることができる機会が多いのです。早稲田の個々人は同質ではありません、同じく等しいワセダ人でもありません、個々のユニークさ・多様性が魅力なのです。ですから自ら考えてオリジナリティを作り上げていくべきなのです。自分の個性を出せる、表現できるチャンスが多いのが早稲田ですし、早稲田大学はそれを求めています。チームの仲間、OBOG、他の大学の選手や友人、早稲田の街、そうした社会を通じて、自らを成長させてもらいたいですね。

 

Q 早稲田を目指す高校生にメッセージをお願いします。

A 高校時代の競技力をもとに早稲田へ進学した学生は、大学でこんどは学問に100倍力を注ごう。また、高校時代に勉強に力を注いできた学生は、こんどはスポーツに没頭しよう。みなが、コートに立つことを目標に、練習や日々の行動に努力すれば、それは必ず実現できるのだと思います。

私は、「勝つための行動は人をつくる」という言葉が信条です。勝つことは目標ではなく手だてです。勝つための過程での人一倍の努力が、実は自分を成長させていくのだと信じています。ぜひ、早稲田大学に飛び込んできてほしいです。お待ちしております。

 

松井泰二さん(まついたいじ)・・・昭和62年(1987年)千葉県立八千代高校から早稲田大学人間科学部に入学、現役時代はセッター、レシーバー。平成3年(1991年)卒業し千葉県公立中学校教諭。平成14年(2002年)から筑波大学大学院で学び、そのあいだ2年間筑波大学男子バレーボール部コーチ。平成24年(2012)年から早稲田大学スポーツ科学部准教授、同年早稲田大学バレーボール部コーチに就き、平成25年(2013年)には関東大学秋季リーグ戦、全日本大学選手権で優勝。平成26年(2014年)に監督に就任し、平成27年(2015年)東日本大学選手権大会で優勝した。平成25年(2013年)筑波大学大学院でコーチング学博士取得。

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