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 早稲田大学
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item1b えんじの人々(4)高校バレーのトップとして

倉橋操さん(男子部・教育学部・昭和48年卒)  2009年7月掲載

夏の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)と並んで五輪の全日本選手を多く輩出してきた「若さでアタック!春の高校バレー」(全国高校選抜優勝大会)が3月から1月開催に移行することがほぼ確実になりました。新聞記事などによりますと、2011年に移行予定で1月5日開幕、3年生も出場が可能になるそうです。バレーボールを行う高校生のあこがれの夢舞台である春高バレーは「名実ともに日本一の高校選手権大会」になるようです。その立役者が、全国高体連バレーボール専門部部長の倉橋操さん(昭和48年・教育学部卒)、詰めの準備等でお忙しい中、お話を伺いました。

倉橋さんは、昭和44年に東京の強豪、駒大高校から早稲田大学教育学部へ入学。期待の新人として活躍され、2年生の秋リーグから4年生の秋リーグまですべて1部(最高成績5勝5敗、第4位)でプレー。1部リーグでの優勝こそありませんでしたが、故森会長記念関東大学選手権大会で優勝された実績があります。

「4年生が引退し部員8名足らずで冬季練習をした思い出があります。早稲田のバレーボール部の歴史の中でも、最も部員が少なく辛く苦しい時代でした。長時間、1部復帰目指しひたすら厳しい練習をしました。後に“伝説の時代”と呼ばれていたころです。」と、大学時代を振り返ります。とくに印象に残っている試合をお聞きすると、「1年生の1部春季リーグが勝ち星なしの10連敗で終え、入れ替え戦で徳永選手(4年)が率いる慶応大学に、セットカウント1対3で負け2部に降格した試合」だそうです。記憶に残る試合は勝ち試合ではなく、負けて悔しい試合だったということは、バレー選手なら誰しも思いあたることかもしれません。

倉橋さんは早稲田大学を昭和48年に卒業し、千葉国体の強化選手として、県立君津高校に教諭として勤務、その年の10月に千葉国体では期待を担って優勝、その後、北海道・岩見沢で行われた教員選手権などでも全国一に輝いています。

昭和53年4月、東京都立高校の教諭になられ、その後、東京都高体連バレーボール専門部の委員から、平成7年東京都バレーボール専門部の委員長に就任、長い間高校バレーの大会運営や組織業務に携わってきました。平成17年4月より第8代全国高体連バレーボール専門部部長に就き、全国の高校バレーボール界を牽引するだけではなく、世界に通じるトップバレーボーラーの育成にも努めています。早稲田出身の専門部部長はもちろん初めてであり、過去60年間、全国高体連バレーボール専門部の部長は代々、日本体育大学出身者でしたが、倉橋さんの就任で「桜」から「稲穂」に変わりました。

「最近の高校生は、淡白で持久力がなく、すぐにあきらめてしまう傾向が強いようです」と、倉橋さん。自分も現役バリバリであった千葉の5年間の監督時代では、今思うとかなり無茶なこともやってきたそうですが、選手たちは頑張ってついてきてくれたと、懐かしそうに話されました。千葉時代に全国大会は、出場はできませんでしたが、男女アベックで関東大会に出場を果たしたそうです。

今の現役選手にはきっぱりと言われました。「厳しい練習あるのみだと思います。良い素質を持っている高校生が、大学に入っても厳しい練習をしていないので、成長していないように思います。授業や施設の関係で環境が十分でないのかもしれませんが、日々の「練習」「努力」は嘘をつきません。厳しい練習を重ねることで努力することの大切さを知り忍耐力が身につくと思います。強い早稲田の復活を祈っています。」

人生の中の4年間を早稲田で学んだことは、倉橋さんにどんな影響を与えたのでしょうか?と伺うと、「早稲田で学んだことはいろいろありますが、一言で言うと「エンジにハートのW」の精神を学びました。「W」のプライドを、いくつになっても持ち続けていきたいと思っています。現在、全国高体連バレーボール専門部部長として、全国をまわることが多いですが、それぞれの土地で早稲田のバレー部と関わった人々と度々お会いし、その絆を大変強く感じます。バレーボールをやってきた事で、いろいろな人との出会いがあり、今の自分があるのだと感じています。」

「全国高体連バレーボール専門部は、(財)日本バレーボール協会傘下最大の組織であり、その責任者として、高校生の健全育成を目指し、「普及・育成・強化」を三本柱とし、今後も継続発展させていくことが、大切な任務であると思っています。またJVA理事としても、バレーボールがメジャースポーツとして、国民に愛され、強い日本のバレーボールの復活を目標に、今後も微力ですが、頑張っていきたいと思っています」と、最後にその決意を伝えていただきました。

■参照 春高バレー開催時期移行関連の記事

産經新聞の記事へ  

この「えんじの人々」シリーズでは、稲門バレーボール倶楽部の会員の消息や各界で活躍するすがたを紹介していきます。そうした卒業生がいらっしゃったらご連絡ください。ご自分での文章も歓迎いたします。