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 早稲田大学
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item1b1 えんじの人々(6)「バレー以外の自分の時間は捨てています」

早稲田大学バレーボール部女子監督 麻生 俊行さん(昭和61年・教育学部卒業)

2009年9月掲載

麻生さんは、 女子部の監督に就任して、今年で合計13年め、コーチを入れると16年め(コーチ:1991〜1993、監督:1994〜2002、2005〜)になります。「女子学生の選手たちと接してまず感じたことは、とてもまじめで優しい女性たちであることだということ。自分自身が尊敬するくらい、バレーや勉学にしっかりと取り組みがんばっている。」と女子部の選手たちを暖かく見守ります。

その女子部は、昭和27年(1952年)に創部、平成13年(2001年)に36年ぶりに念願の1部に昇格し、少ないメンバーながら切磋琢磨して1部リーグに定着しています。「めざすチームは”早稲田らしいチーム”、それは、粘りとコンビに加えて”自立”が大事だと思います。最後まであきらめない粘りと一人一人が確立する自立の精神は、個々の運動資質や経験実績にとらわれるものではないので、早稲田では特に大事だと思います。」

チームの目標は「学生日本一」、チャレンジングな目標を定めて自らをそこに置き、情熱を傾けて一歩一歩成長していくことが、麻生監督が学生に求めるところです。今年は春季リーグでは結果が出ずに、2部との入替戦に出場した。「5月24日、駒澤大学二子玉川体育館での、対国士館戦。100%勝つことを目標に、会場のレイアウト、国士館の応援人数、などありとあらゆることを想定して準備し、試合にのぞみました。大きな重圧の中苦しみながら、思い描いたとおりのゲームをする事が出来ました。勝つべくして勝てた、印象深い試合でした」

麻生さんは、昭和57年に早稲田大学に入学しました。男子部監督の吉井さんと同期です。学生現役時代はマネージャーとしてチーム選手を支えました。「学生時代の思い出の試合は、吉井さん同様1年生の春季リーグ2部の最終戦で勝ち3部との入替戦を回避できた試合で、チームのために必死で応援しました。もうひとつは、優勝を狙っていた4年生の全日本インカレ準決勝で法政大に負けた試合。”頭が真っ白になる”とはこういうことかと実感しました」と言います。コートにはたてませんでしたが、マネージャーとしてチームを運営し、自ら考えて行動することを学べた4年間でした。

男子部の吉井監督同様に、麻生さんも、べつに企業に勤務するかたわら、早稲田大学バレーボール部女子部を監督しています。土日と祝日には上井草の体育館に足を運び、ウイークデーも週に1回は練習に立ち会って選手の表情を確認します。それは自らの”誇り”である反面、選手の一瞬の成長を発見するチャンスが限定されることは、指導者として残念なことだといいます。

早稲田大学のバレーの目指すべきところは、「大学側は各競技におけるリーダーシップを求めており、戦績も大学選手権のベスト8以上は必須になってきました。そうした変化する環境の中で、「才能ある者と才能なき者」、「学生自主と充実した指導体制」、「学業と競技」という、それぞれ相反する要素が、歴然と存在します。それらを融合した真のアマチュアリズム、クラブ活動を提示すべきではないかと考えます。企業スポーツが低迷する中、学生スポーツの本質と責務を現代に合った姿で示すことではないでしょうか。」

”男子部出身者が女子部の監督になる”ということ、そのあいだを埋めてくれる意味で、コーチの甲斐麻見子さんの存在は大きいと言います。「 現役の学生のときには、とても優秀なプレーヤーだったので、プレーで選手たちに見本を見せることができます。(最高成績は2部優勝、当時の監督も私でしたが1部に連れていけませんでした....)選手の相談役です。自分とは視点が違うので気づかされることも多いです。10年にわたりサポートしてもらってます。」

世界に通用する選手が二人、4年生の高橋選手と森田選手がいます。今年の秋季リーグと全日本インカレは、この二人を擁して、かねてからの目標を成し遂げる最後のビッグチャンスになりそうです。

最後に、早稲田の門を叩かんと受験勉強に励む高校生には、「バレーボールが好きな高校生、何かを得たいと思っている高校生のみなさん、早稲田は自分を成長させられる素晴らしい場所です。是非チャレンジしてください!待ってます」とアドバイスしました。

 

麻生 俊行(あそう としゆき)・・・ 昭和57年(1982年)東京都立広尾高校から早稲田大学教育学部入学、バ レーボール部へ入部。現役時代はマネージャーとしてチームをまとめ支えた。4年生のときに東日本大学選手権準優勝、全日本大学選手権3位、リーグ戦は1部と2部を 経験。1986年に卒業後、日本アイ・ビー・エム株式会社に入社、現在、金融サービス営業部に勤務。 1994〜2002、2005〜早稲田大学バレーボール部女子部監督。

この「えんじの人々」シリーズでは、稲門バレーボール倶楽部の会員の消息や各界で活躍するすがたを紹介していきます。そうした卒業生がいらっしゃったらご連絡ください。ご自分での文章も歓迎いたします。