早稲田大学バレーボール部 創部 昭和6年(1931年)

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 早稲田大学バレーボール部の紹介  創部80周年 WASEDACUP80周年プロジェクト
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item1h3a1c1b2a3a1b3b1a3a3a1a3 「伝統は守るだけでなく発展させよう」松本隆義さん(男子部・人間科学部平成8年卒業)

早稲田大学バレーボール部の長い歴史で、努力実らずリーグ戦2部に降格して苦しい練習に明け暮れる時も多々ありました。平成8年卒業の松本隆義さんは、2部リーグに在籍していた時、厳しい練習を経て1部復帰を果たしました。卒業後は、男子部コーチと女子部のコーチ・監督を務めて、現役学生の指導にあたりました。現在は、昨年創部されて長野県上田市に本拠を置くバレーボールチームのルートインホテルズ Brilliant Aries(ブリリアント アリーズ)のコーチとして、いまも女子選手の指導をしています。チームのモットーは「感動と夢、そして元気を届ける」その実現のために奔走する松本さんの「バレーの心のふるさと」である早稲田のバレーボールについて、お話を聞きました。

 

Q 現在コーチをしているルートインホテルズのバレー部について教えてください。

A 昨年生まれたばかりの女子のバレーボール部です。会社の長野本部に勤務する選手と、各ホテルに勤務する選手に、半分ずつ分かれています。私は、長野本部に勤務しています。本年6月からは、バレーボール部の事務業務とチームの練習に専念します。

 

Q ルートインホテルズのバレー部は、「地域スポーツの隆盛、そして社会貢献を目的に」を合言葉に、地域と深く関わっていますね。

A 長野県内の強豪高校や大学との練習ゲームで対戦しています。また、地元のスポーツイベントなどにもゲストとして招待いただき、共同してスポーツ活動やバレー教室を開催しています。そうしたタイミングでは、われわれのチームや選手の紹介をさせて頂き、チームのプロモーション等も積極的に行っています。近々、地元上田市の子供たち向けのバレーボール教室も始める予定です。長野県を中心としたテレビや地方紙にもしばしば取り上げていただいているので、徐々にですが知名度も上がってきていると思います。

 

Q 松本さんが早稲田大学に進学した動機について教えてください。

A 高校時代に早稲田のバレーボール部の試合を見ました。非常に良い試合をしていたので好印象でした。中学時代はバレー部の厳しい活動をする一方で、高校はある進学校をめざして勉強していました。一方で、進路を決める時期になるとバレーボールの強豪校でさらにバレーを続けたいという気持ちもあって悩んでいました。中学の担任でバレー部の顧問の先生から「近くの中学から藤沢商業高校に進み、その後早稲田大学に入学した福本君という選手がいる。バレーの道に進んでも良いんじゃないか。」というアドバイスを頂きました。これが決め手になって、バレーの強豪校の神奈川県立釜利谷高校への進学を決めました。この福本さんというのは早大バレー部平成4年卒の福本治幸さんのことで、地元では有名な選手です。私も、福本さんが春高バレーの決勝戦で戦っている勇姿をテレビで見ていました。チームの中心選手として活躍しており、憧れの選手でした。その当時の早大バレー部の斎藤監督から「早稲田でバレーをやらないか」とすすめられました。「憧れの福本さんと一緒にプレーが出来る!」という嬉しい気持ちで、早稲田進学を決めました。福本さんは私の入学とちょうど入れ替えで卒業してしまったので、残念ながら一緒にプレーをする事は出来ませんでした。(笑)

 

Q 早稲田に入学して、バレー部の練習に参加してどうでしたか?

A 入部した当初は、「カルチャーショック状態」でした。日頃の練習では監督やコーチなどの指導者がいつもいるわけではなく、精神力が試され、それまですごしてきた中学や高校の時とは大きく違いました。その分「人間力」を鍛えて頂いたと感謝しています。

 

Q 学生時代の思い出、早稲田で学んだことはなんですか?

A 社会人になる前の4年間で、自主性の大切さなど生きていく為の重要な要素を数多く学ばせて頂いたと思っています。早稲田で4年間をすごすことができて本当に良かったと、心から感謝しています。

一番の思い出は「トスワンマン」です。私が4年生最上級生の時、春季2部リーグで、目標としていた「優勝」を勝ち取る事ができませんでした。4年生と安藤監督を交えた反省会でたどり着いたのは、「優勝が出来なかった一番の原因は松本のトスだ」ということでした。優勝を逃した以上に悔しい気持ちになると同時に不甲斐無さも感じました。1部に上がるためには「自分が何とかするしかない!」という強い覚悟も生まれました。コーチの金川裕一さん(昭和57年卒、現在稲門バレーボール倶楽部会長)が練習に来ると「トスワンマン」です。他の選手が対人パスを始め練習各メニューをこなす中、私だけひたすらトスワンマンだけを繰り返すというのは、情けなくもあり悔しくもありました。しかし、毎日トスワンマンを行った事、またチーム全員で力を結集する事も出来たことで、秋季2部リーグではほぼ失セットも無く全勝優勝を果たす事が出来ました。マネージャーも合わせ15人という非常に少人数のチームではありましたが、スタッフの方々も含め、チーム全員で勝利の美酒を味わえた事はかけがえの無い大切な思い出になっています。厳しく指導していただいた安藤文彦さん(昭和54年卒業)や金川裕一さん(昭和57年卒業)には心から感謝しています。

 

Q 松本さんは、早稲田の男子のコーチ、女子のコーチと監督をそれぞれつとめました。

A コーチをやらせて頂く事により、現役の時と比べ、「伝統」の重みというものを強く感じる事が出来たと思っています。私が監督の時のコーチの黒木快さん(平成10年卒)は、同期がおらず4年間を同学年ほぼ一人ですごすという、考えただけでもゾッとする様な貴重な経験をしました。1年生・2年生の下級生雑用、4年生はチームをまとめ勝利に導いていく重圧、3年生は上級生と下級生を繋ぐ役割。黒木さんは、各学年毎にそうした重要な役割、重い責任を4年間毎年一人で全うしてきたわけです。私が監督の時にはそうした貴重な経験をした黒木さんにコーチをやってもらいました。数多くの経験から生み出される貴重なアドバイスを通して、選手達も早大バレー部の「伝統」の重みというものをしっかりと受け継いでくれた事は間違いないと思っています。

 

Q いま、再び教える立場になって思うことは?

A 社会人チームでは、教員時代に指導をしていた中学生や高校生、また大学生とも違い、同じ組織で働く「仲間との活動」という意識が強いです。「教える」というよりも「共に頑張る」という意識で日頃の活動を行っている様に思います。大学生を指導している時には、私もまだ20代で大学生の年齢に近かったので、意識的に「共に頑張る」という事を考えながらやっていました。しかし、今、社会人として40代という立場で感じるのは、大学生を指導していた時よりも、今の方が、より「共に頑張る」という感覚が強いと感じている事です。ルートイン、という企業にも感謝しています。

 

Q いまの早稲田の現役選手について感じることは?

A 今も昔も、あまり変わらない、ような気がします。

様々な形で早稲田に入学しますが、脈々と受け継がれる「伝統」の中で、選手全員がそれぞれ与えられた「使命」の中で、もがき苦しみ、また悲しみも経験しながらも、それぞれの選手が持つ「壁」を乗り越えていってくれているのではないかと思っています。そして、長い様で短い4年間の大学生活で、「集団」や「組織」との関わり合い、対応対処などを指導・経験することができるとても貴重な時間だと思いす。その恵まれた環境・時間に感謝しつつ、派手じゃなく地味な事でもよいのです。早大バレー部の長い歴史の中でも「自分にしか成し遂げられていない」と言える様な、「私はこれをやりました!」と自信を持って言えるものを、是非、実績として残していってほしいと思います。

 

Q 昨年は大学選手権(インカレ)で優勝しました。

A 松井監督の指導のもと、プレー面での成長が図られ、早大バレー部として充実した時代になってきていると思います。選手の皆さんは松井監督を信頼し、選手とスタッフが一丸となって、今回のインカレ優勝に満足する事無く、より一層磨きをかけて、より良い組織を作り、より良い人財になれる様、更なる努力を行っていって欲しいと思っています。繰り返しますが、早大バレー部に脈々と受け継がれる「伝統」を、上級生が中心となり、ただ「守る」だけではなく、「発展」させるという意識を持ち、より強く重い「伝統」を作っていって欲しいと思っています。

 

Q これから早稲田を目指す中学生高校生に対して、メッセージをお願いします。

A 早稲田大学は、学問を学ぶ環境が整っています。そして、バレーボール部では、結果だけではなく、今後、長い時間を歩み続ける社会人として必要となる 「コミュニケーション能力」をはじめ、社会人としての言葉使いやマナー、忍耐力などの「人間力」を育てる事の出来る素晴らしい大学だと思います。大きな「夢」をもって、是非、入学してバレーボール部へ入部して活躍してほしいと思います。

 

松本隆義さん (まつもとたかよし)

1992年(平成4年)3月に神奈川県立釜利谷高校卒業、高校在学中はキャプテンとして春高バレー・インターハイには出場を果たし(※共に3位)、高校選抜にも選出されソ連遠征などを経験 同年4月に早稲田大学人間科学部に入学。在学中は関東大学1部リーグ4位や全日本インカレベスト4を経験、1996年3月に早稲田大学を卒業。早稲田中学高等学校教員などを経て、2017年(平成29年)から、ルートインホテルズ Brilliant Aries(ブリリアント アリーズ)コーチに就任、V・プレミアリーグ女子への昇格を目指して指導している。

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