OB&OGの皆さまへ

The milestone of LIFE

早稲田大学バレーボール部に所属し、現在も様々な業界で活躍する卒業生からの「メッセージ」をお届けしたいと思います。
多様性を求められる世界で、多異変な時代を生き抜く挑戦を続けてこられている卒業生の忌憚のないメッセージを
お届けします。

第1回は現在ビーチバレーボールのプロ選手として活躍中の倉坂選手からのメッセージです。

1、バレーボールを始められたのは
小学生から始め、全国大会に出場し、あぼろげながらバレーボールの選手になるんだと思っていました。

2、早稲田大学入学に際して
自己推薦での入学でしたが、既にほぼ決まっていた体育大学の内内定を断り、試験のある早稲田に決めたのは
両親の勧めでしたが、挑戦してみたい気持ちが勝りました。

3、入学前の経緯や期待と現実で感じた差は?

中学に入るまで小さな身長でしたが、入学後毎年10cmづつ身長が伸び、成果も出始めたので自信に繋がり、
高校(石川県立工業高校)時代に自分の中の信念を実現したいと思えるようになった。
毎日20時に就寝する習慣があったのは両親の習慣のおかげで感謝しています。

大学に入ると、様々なキャリアや人生のゴール、人生の捉え方が異なる人と出会い、バレーボールで日本代表になるという自分のゴールとは
異なる多様な信念を持ち、異なる尺度で成長に邁進するメンバーと出会い最初は困惑しました。

入学後当初から3年生までスターティングとスタートして活躍していました。
スポーツの競技では、年代を超えて、驚異的な才能溢れる人材が毎年入学してくるため、そのプレーの美しさに魅了されつつ焦りを覚える環境で
個人的には抗えきれないと感じていました。

4、今の自分から過去の自分にに伝えたいことは?
学生時代まで自分はサーブレシーブが苦手だと思っていました。
2年前からプロに転身し、明日どうなるかわからない結果が全ての世界に身を置いているビーチバレーの世界で挑戦した
結果、ビーチバレーの世界でもサーブレシーブが強みになっている事に気づきました。
不安定な砂の上で、見える部分ではなく、体幹のミリ単位での調整により結果が出る事を学べたので、もし可能であれば
キャッチができるんだよと伝えたいです。

5、学生時代に早稲田大学で感じた独特な魅力がありましたか?
他競技の素晴らしい選手の考えに触れられました。みなさん日本を代表する選手が多く、他人のことを妬んだり僻んだりせず、
あるべき姿に邁進する姿勢を学べました。今でも多くの刺激をもらえています。

6、ビーチバレーボールのプロ選手として

明日の生活がどうなるかわからない不安と、結果が出れば収入が得られるという緊張感の中に身を置いています。
日々過去の失敗に引きずられず、それを糧として成長する挑戦を続けるヒリヒリした環境にあり、競技=生活の
世界の厳しさに向き合って生きています。
また、JVAのアスリート委員として競技をどのように認知・周知してもらうかという次世代の成長にも取り組み始めています。

7、学生時代の自分にバレーボール以外で学んでおけとご自身に言いたいことはなんでしょうか?

英語です。
交流も情報も国の枠を超えて取得するためには英語が不可欠です。

8、アウトドア、インドアと評されますが、大きな違いはなんでしょうか?

ビーチバレーは瞬間的な状況把握力と長時間灼熱の中で思考を整える体力を維持する事が勝敗を左右します。
体の使い方、面の角度に関してもミリ単位で調整できるが勝敗に関わります。
この感覚がインドアで過去にできていれば未来が変わったのかなと感じています。

9、現役の選手へのメッセージとして

ビーチバレーでキャッチ調整の感覚をつかめれば、インドアでのキャッチは確実に変わります。
1ヶ月ビーチバレーに触れてみる機会があればインドアでも大きな成長ができる可能性があるのではないかと感じています。
これはビーチを始めるまでわからなかった事です。

10。最後に倉坂さんにとって早稲田の魅力はなんでしょうか?

多様で多彩な人が各方面で人生を歩み、他者の挑戦に対して純粋に妬みや僻みなく応援できる人が多いことです。
卒業後も多方面で活躍する方々から学べること、相談できることが魅力だと感じています。